2025/08/18
住まいのさがしもの vol.004 当日レポート

住まいのさがしもの vol.004 当日レポート
建築士と一緒に木に触れる夏休みの木材工作ワークショップ ― 木でつくるビー玉迷路・万年カレンダー ― 近年、新築住宅では畳のない間取りや、気候や湿度による変形が少ない新建材を多く使った住まいが増えています。 その一方で、無垢の木材をふんだんに用いた家は減ってきたように感じます。 そこで私たちは、自然素材である木の魅力を改めて見直してほしいという思いから、次世代を担う子どもたちに「本物の木」に触れ、学び、その良さを体験してもらう木材工作イベントを企画しました。 私自身も子を持つ親として、夏休みの自由研究には普段できない経験をさせたいと常々思っています。 今回のワークショップでは、小学生を対象に夏休み前半に作品をつくり、その後は家で遊びながら木の手ざわりや香りを日常の中で感じてもらうことを目指しました。主催団体について 「建築家さがしの杜」は、個人で建築設計事務所を営む建築家が集まったグループです。 家づくりを考えるとき、多くの方はハウスメーカーや地元の工務店、不動産会社を訪れることが多いでしょう。 建築家という選択肢は、まだあまり身近ではありません。 私たちは「建築家という選択肢がある」ことを知っていただくため、イベントや住宅相談会を定期的に開催しています。
当日の様子 2025年7月27日(日)、よく晴れた空の下、芝生の緑が鮮やかな高槻市安満遺跡公園内「Camp Gear & Café BASE」にて開催しました。 制作テーマは「ビー玉迷路」または「万年カレンダー」。参加者はどちらかを選び、各テーブルに分かれて作業を進めます。 作業前には、木材を準備いただいた戸田材木店さんによる「7種類の木の特徴」の紹介がありました。
その後、各テーブルに配られたプラモデルの説明書のようなスケッチを見ながら、製作手順を解説しました。 子どもたちは少し緊張しながらも、静かに耳を傾けていました。
材料を選んだら、いよいよ製作開始です。 見本をじっくり観察する子、自分で下絵を描く子、思いのままに作り始める子など、それぞれのスタイルで作業が進みます。 親子で一緒に手を動かす様子は、とても楽しげでした。 冒頭では「勉強が得意な人、運動が得意な人がいるように、手先の器用さや作業の進め方も人それぞれ。 周りのペースは気にせず、自分のやり方で進めてください」とお伝えしました。
のこぎりやナイフを使う場面では、「さがしの杜」の建築家や、TONKANから来てくれた3人の大学生が席を回り、作業が止まっている子をサポート。 特にのこぎり作業は、親御さんやスタッフが一緒になって手を添えて進めました。 差しがねでの寸法取りや線引き、紙やすりがけ、ボンドでの接着、マーカーによる数字や絵の描き込みを経て、ついに作品が完成しました。
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参加者の声 アンケートでは「のこぎりを使うなど、普段できない体験ができた」「子どもがとても楽しそうだった」といった感想を多数いただきました。 さらに「次回も参加したい」という回答がほぼ全員から寄せられ、スタッフ一同、大きなやりがいを感じました。 子どもの頃の体験は、何が将来のきっかけになるかわかりません。 この中から未来の建築家や大工が生まれるかもしれない――そんな期待を胸に、これからも活動を続けていきます。 講師:グロウデザイン/一級建築士事務所 若井義治 会場: Camp Gear & Cafe BASE Camp Gear & Cafe BASE インスタグラムページ 協賛: 合資会社 戸田材木店 合資会社 戸田材木店 HP 有限会社 橘商店 有限会社 橘商店 HP TONKAN OSAKA. TONKAN OSAKA インスタグラムページ
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